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大分県中津市「ひまわりホーム」一級建築士事務所+工務店 <木造注文住宅設計・建築・リフォーム>

■耐力壁

標準仕様 その5

建築基準法は家の強さをどう考えているか


壁量とは、そして強い家にするには

基礎の強度は標準仕様の1から3で述べましたが、この耐力壁の項目と次の構造材太さの項では、ひまわりホーム本体構造の強さをご説明します。
木造建物が台風や地震にどの程度耐えるか、その強さを建築基準法では「壁量」という概念を使って表します。
スペーサー小
その「壁量」で表される強さは
1)どのようなグレードの筋交い(斜め補強材)を使っているか
2)それが間取りのどこにどのように入っているか
二つの要素で決まります。
スペーサー小
1)筋交いが入っていればその部分の壁は耐力壁と呼ばれます。その強さの程度は建築基準法施工令第46条と国交省告示で定められていますが、それを下図でご説明します。壁の強さは「倍」で表されます。その数値が上がるほど強い壁だと評価されます。

■壁の強さ

耐力壁の壁倍率表   建築基準法施工令第46条  ・平成13年国交省告示

強さ 1倍 1.5倍 2倍
耐力壁の姿 image image image
要件 1.5cm×9cmの筋交い
シングル掛け
3cm×9cmの筋交い
シングル掛け
4.5cm×9cmの筋交い
シングル掛け
強さ 2.5倍 3倍 3倍 4倍
耐力壁の姿 image image image
要件 7.5ミリ厚以上 9ミリ厚以上 3cm×9cmの筋交い
ダブル掛け
当社標準仕様
4.5cm×9cmの筋交い
ダブル掛け
「新工法」とはこの方法を採用する家を指す事が多い。
釘はN50を15cm間隔以下で使うよう義務付けられる。


2)しかし、間取りのどこに何箇所上記のような耐力壁が配分されているかは、個別の耐力壁強さ以上に大事な要件です。建築基準法では一軒の間取りを大きく4つに分け、それぞれの部分について独立に強さの検討を要求しています。その眼目は「バランス良い配分」です。

当社はこのように壁倍率4倍という強い耐力壁を在来工法に生かして使っています。誤解されやすいので声を大にして申し上げますが、高い倍率の耐力壁を使えばそれだけで当然のように強い家になるのではありません。

構造合板を壁に使うから強い家だと宣伝する絵入りのチラシを良く見掛けますがそれは必ずしも事実とは言えませんし、当社はその構造合板を超える壁倍率4倍の耐力壁を使っていますが、それだから当社の家は強いです、とも実は言えません。強度の真実は違うところにあるのです。この事は次頁の「4寸柱」の項目でもご説明します。

上記のように強い耐力壁を、間取り上で壁の配置バランスを取りながら、建築基準法が定めるよりはるか上の数値になるよう、十分以上の場所に配置することではじめて当社のお約束している強い家になるのです。つまり設計段階から構造強度を念頭においてプランしなければ、設計書が出来上がった後から如何に強い耐力壁を使ったとしても、優れた結果は生まれようがないのです。当社の強みはここにあります。

このホームページではあちこちでひまわりホームの標準仕様を決めるための基本的アプローチを述べていますが、「○○工法」や「△△素材」を単純に採用するのではなく、何をどのように使えばお施主様の為になって家全体を本当にグレードアップ出来るだろうか、という真面目な視点を守りたいと思っています。

家とは単純に「○○工法」「△△素材」によって強くなるのではなく、総合的な見地から採用する各種の地道な手立ての合計点によって強さが決まるのです。

言って見れば当たり前なのですが、この少しの違いは意外と大きいのではないかと思います。あえて言えば工法や素材を通り越してその向こうにあるものを見つめたい、そう考えています。
スペーサー小
基準法の改正について:
阪神大震災のときに、比較的新しい木造住宅は思ったほど被害を受けなかった統計があるとの事ですが、阪神大震災後に建築基準法は更に手直し強化されました。一般に大きな地震があるたびに基準法は強化される傾向があります。

ひまわりホームの筋交いについて


当社筋交いの標準仕様 幅90ミリ厚さ45ミリの筋交いダブル掛け(=4倍壁量)
筋交い幅90ミリ
(1) 筋交い幅 90ミリ
筋交い厚さ45ミリ
(2) 筋交い厚さ   45ミリ
筋交いの実際例1
(1) 筋交いの設置例
筋交いの実際例2
(2) 筋交いの設置例
   

間取りは生きもの。敷地の形によって、家族の構成によって、隣家の迫り方によって、風の通し方によって、そのほか色々な要因によって間取りは変わります。ですから一概に「このように耐力壁を設けます」と具体的には申し上げられませんが、当社には一つだけ間違いなくお約束出来ることがあります。

それは建築基準法をはるかに上回る壁量の数値をもってお客様の家をお守りすることです。数字で申し上げれば、建築基準法の倍の強度が目標です。お客様のご要望により特殊な間取りにせざるを得ない場合を除いては、これを実現しております。
スペーサー小

耐力壁と床剛性


基準法とは別に

・ 耐力壁に関する当社の考え方は前記の通り、十分以上の壁量をバランス良く設計・配置することですが、この耐力壁に水平力(地震の横揺れや台風などの風)を伝える大事な構造部位が“床”です。

・ 在来工法は床に外力の負担をさせる考え方がありませんでした。火打ちなどの補強材を、コーナーに入れることによって、多少の耐力を期待していますが完璧ではありません。

コーナーごとの局所的な耐力しか期待出来ないので、水平力を耐力壁に伝える前に床が変形してしまいます。

水平力作用時の平面変形概念図(濃い線が耐力壁、矢印は水平力)
水平力作用時の平面変形概念図
・ 家の強さを担う素材として床材にだけは構造用合板28mmを使い、直接大引き・床梁に釘止めします。それにより、変形の少ない床を構築することが出来ます。
「堅い床と、バランスの良い耐力壁の配置」 ・・・。
この考え方は強い家を造る大きなポイントの一つです。

関連コンテンツ 「私の設計手法」→「在来工法の優秀性」

スペーサー小
次項はこの耐力壁と一体となって強い家を作る4寸柱・土台・桁のご説明です


スペーサー小

スペーサー大